ひとりエルニーニョ

夏なのに一人が寒い 華やかさ上滑りの街
こんな昼は暗い部屋で泣いていたいのに

ぎこちない愛の言葉をすくい上げてくれた
君はその胸にしまったまま そろそろ返してよ

太陽が一人輝いている いつもの公園で
君がふいに差し出した手紙はそこには似合わない

突然の別れの言葉は間違いの心のパスワード
続く先は行き止まりさ 引き返せもしない

ああ あてどなく歩き続けて
駅の地下へ迷い込んだ僕は
深い深い闇を強く求めて
蛍光灯の下で一人彷徨っている

クーラーの効いたコンビニも涼しげに僕を嘲う
どこへ行っても眩しすぎて落ち込めそうもない

夏なのに一人が寒い 華やかさ上滑りの街
こんな昼は暗い部屋で泣いていたいのに
ひとりエルニーニョ

ABOUT THIS SONG

木洩れ日シリーズ第二弾。
この後、「ふたりラニーニャ」という曲を書くことになります。

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